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なんだ。
マシンガン程度のお出迎えはあると思ったが拍子抜けだな。
人数も少な過ぎる。
思った時には既に物陰から現れた三人へと間合いを詰めている。
無反応な所を見ると無力な相手を銃で打つ訓練を受けただけの雑魚か。
だから技術に裏打ちされた歩法に毛筋程も反応出来ない。
奴等俺を手品師だと思ってるかもしれんな。
近接戦闘では只の銃は邪魔なだけだ。
もっとも
捨てた所で俺に勝てる訳では無いけどな。
鞭のようにしなった腕が三回振られると三人の刺客は脳震盪をおこし、声を上げる間も無く崩れ落ちた。
こいつ等を隠す間だけ時間を稼ぐか。
あの門番は中々用心深いようだからな。
庭師はポケットに入った軍手をハメると刺客の銃を地面に向けて撃つ。
パスパスパス
パスパスパス
俺の断末魔の叫びも必要かな?
おっと遊んでる暇は無い。
周囲を確認しながら庭師の口が鳥のさえずりを奏でる。
壁の外から袋が投げられた。
中に入っていた服に素早く着替えると庭師は門番の姿になっていた。
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