幻影
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それから毎日彼のもとへ出かけた 毎回断られた 私はある日彼に尋ねた 何故私には見せてくれないのか、と もう何度目かとなる質問にやっと彼は重い口を開いた 「捨てた 捨ててしまったよ、あの絵は」 私はまるで頭を殴られたかのような衝撃をうけた せっかく見にきた絵を見ずに帰れというのか 私は捨てた理由を尋ねた
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