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私は6つしかない机の一つに腰掛け湊を待っていると、ガチャッと扉が開く音がした。
そっちに視線をやると、私たちがさっき入ってきた扉の前に黒色の髪に銀のメッシュが入った、男の子が一人立っていた。
って、男?!?!
「え…なんでここに女がおんねん?」
か、関西弁?!生で聞いたの初めてかも…じゃなくて。
由廼「どうして女子校なのに男の子がいるの…?」
「いやいや、聞いてるん俺やねんけど…」
「ちょっと!尋、ドアの前立ってたら邪魔だよー…って、尋女の子ここには連れ込まない約束でしょ?セックスするなら、他のとこで「ちゃうわ、アホ」
金髪の男の子に尋と呼ばれた人が私の前まで来ると、鋭い目つきで座ってる私を見下げた。
尋「お前、なんでこないなとこにおんねん。早く立ち去れ」
由廼「は?!」
あ、思いっきり口に出しちゃった。ってかもちろん女子校だから男子の制服もないし当たり前なんだけど、この人たち私服だし…何者?
この人の視線に耐えきれず、目を逸らしただ床を見つめるしかできない私。
そんな緊迫した空気をぶち壊したのは、呑気な声。
烙「ういっす!昨日寝てねぇから超ねみー」
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