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今から二ヶ月前、私 更梨 由廼(サラナシ ユノ)はここ葉鈴(ヨウリン)学園高等学校に入学した。
お嬢様学校とは無縁ってくらい平々凡々に育ってきたのに、何故私がここに入学することになったのか。
それはまたのちのち。
「由廼!おはよう」
「おはようございます。由廼ちゃん」
由廼「おはよ。抹那!良!」
良「あ!さっき理事長見たんだけど、相変わらずカッコ良かったんだよねぇ」
この子は三条 良(サンジョウ リョウ)。茶髪の短髪で高校1年生にしてテニス部のエースだったりする。少しつり目で、そのキリッとしているところが、また姉御的なところを引き立たせる。
抹那「まぁ。私もお会いたかったですわ。理事長様はいつ見ても魅力的ですものね」
そしてこの子は姫百合 抹那(ヒメユリ マツナ)。ふわっふわの長い栗色の髪に、いつ話しても丁寧な言葉遣いに、この子こそお嬢様!って感じの女の子。
由廼「私としては、湊なんかどこにでもいるオッサンにしか見えないんだけど?」
良「はぁ?!アンタは姪だから、あの人の魅力が分かんないのよ!」
抹那「そうですわ!理事長様を一度でも叔父様とお呼びするくらい親密な関係になりたいものです」
あのー。良さんに抹那さん、いい加減目を覚まして!アイツはロリコンだし、とりあえず性格全てイカれて……――!
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