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ピンポンパンポーン
《1年D組の更梨 由廼さん、至急理事長室に来てください。繰り返します…――、》
抹那「噂をすれば、ですわね!私も理事長に直々にお呼び出しされたいものですわ」
良「うわぁ、アンタごっつ周りから睨まれてるよ?早く行きな」
…行きたくないけど、教室にも居ずらいし早く用件聞いて帰ってこよっと。
渋々立ち上がり、私はため息をつきながら理事長室に向かう。
由廼「失礼しまーす…」
湊「いらっしゃい、由廼ちゃん」
理事長室の扉を開ければ、そこにはスーツをきちっと着こなし、まるでどこかの新入社員のような、とても40歳すぎのオッサンとは思えない男が立っていた。
更梨 湊(サラナシ ミナト)。私のお父さんの弟にあたる人。つまり私の叔父。
見た目はね、私が言うのもなんだけどカッコイイし生徒に人気なのは分かるんだけど。
湊「…寂しかったよぉ!!ここ最近呼び出ししてもしても来てくれないからさぁ」
性格はその…ロリコン気質があるっていうか、とにかく最悪なんです。
由廼「べ、別に湊がウザいから無視したとか、そんなんじゃないからね?!」
湊「……それ、逆に怪しいよ」
私は湊の言葉に冷や汗をかきながらも、接客用のソファーに腰掛けた。
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