02.先 輩

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    由廼「…?」     その笑顔に違和感を感じつつも、長い廊下を歩きながら、私は湊の言葉に耳を傾けた。     湊「…この学園の生徒会は、もうすでに存在してるんだ」     由廼「え…?じゃあ私、別に生徒会長しなくていいんじゃn「でも、その子たちは決して生徒の前に現れることは許されない」     どういうこと…?     湊「由廼ちゃんは仮の生徒会長となって、その本物の生徒会の子たちに、学園の状況を事細かく報告してあげてほしいんだ。今までその役目は僕がしていたんだけど、仕事もあるし難しくなってきてね」     由廼「…なるほど。で、その子たちが生徒の前に顔を出せない理由はなんなの?」     湊「…着いたよ」     私がそう聞くと、湊は私の質問を流しある部屋に入るように促す。     こんな部屋、あったっけ?ってか今私どうやってここに来たっけ?     ガチャッと重い扉を開けると、そこには一つの教室があった。私たちが使ってる教室となんの変わりもないただの、教室。     由廼「…誰もいないよ?」     湊「呼んでくるから、ちょっと待っててね」     湊はそう言って、教室の奥にある別のドアへと消えていった。
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