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▼8年前
「おやぢ~!」
「なんだユウタ?」
俺は屋根でサボってる、おやぢの所に来た。
「俺ハンターになりたいんだ!
だから俺に戦い方を教えて欲しいんだ!」
「なんだ突然? ハンターだと?」
無理な願いなのは分かっていた……けど。
「俺は見たいものが、たくさん有るんだ! だから、」
「あぁ~、分かった、分かった」
「えっ?」
意外なセリフだった、いつも「~~だと?」と言ったら、だいたいの事に反対する、おやぢが簡単に“OK”を出した。
「ただし、言ったからには途中で辞めるな、いいな!」
「あ、……うん!」
「よし! いい覚悟だ!」
あっけない説得になってしまったが、この日から俺の“ハンターになる為”の修行の日々が始まった。
▼それから5年後
鉄の国:中心街:アリーナ
「{ただ今よりハンター採用試験を行ないます}」
「・・・遂にハンター試験を受けれるんだ……」
アレから5年、地獄の特訓を受けた俺は、ずっと目指して居た“ハンター”になる為の“ハンター採用試験会場”に居た。
「おいおい、なんでガキが居るんだ?」
「あぁ~なんでも特別に試験を受けさせるんだとさ」
「どうせ第1試験の筆記で落ちるって」
確かに三人組の言う通り、この時の俺はトーマ程じゃないけどビビってた。
自分以外の人間全てが自分より遥かに優秀に見えたからだ。
「{それでは第1試験開始}」
不安の中、アナウンスが入った。
アナウンスを聞き全員が用意されていた長机のイスに座った。
そして全員が座ると係員が筆記試験の用紙を配り始めて貰った人間から問題を解き始めた。
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