~鉄の国~全ての始まり

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「{第2試験を終了します、不合格者は速やかにお帰りください。}」  アナウンスを聞きながら軽くアクビした。  俺はもちろん合格した、成績は“全弾命中”という高成績だった。 「君、凄いな!!」と試験官の1人に言われながら頭を撫でられて少し照れくさかった。 「{第3試験は実戦です、今からペアを組んで魔物を倒してもらいます。  ペアは好きなように組んで下さい}」  アナウンスを聞いた、他の受験者達はペアを組み始めた。 「どっ、どうしよう?」  困って居る所に大男がやって来た。 「お前、俺と組まないか?」 「えっ!?」  男の突然の一言に驚いた。 「いいんですか?」 「あぁ、さっきの的撃ち見せてもらった、お前は今いるメンバーの中じゃ最強の銃使いだろうからなっ。  まぁ、俺は戦闘で細かい事考えるの苦手だし、お前そう言うの得意そうだから助けてくれなっ!  俺の名前はバラン・ハイド、見ての通り大剣使いだ!」 「えっと、ユウタ・クラッツェ……銃使いです」  あまりにもトントンと話すから少し戸惑いながら自己紹介した。 「よろしくなっ!」 「よろしくお願いします」  そう言い互いに握手した。 「{ペアが決まった所で試験開始です。  倒す魔物はヒュッケピュートです}」  “ヒュッケピュート”、確か足が6本で巨大なハサミを二本持った「トカゲ蟹」とか言われるAクラスの凶暴な大型魔物だったはずだ。
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