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朱雋は焦り、馬元義に散々に打ち破られる結果となった。
翌日、再び劉備を先鋒に使い、自分は陣に籠っていた。
劉備は昨日同様、敵陣の前に陣を構えた。やはり、馬元義は出陣して来ない。痺れを切らしたのは張飛だった。
「戦う勇気がないなら直ぐに陣を払え」
「義勇軍の張飛様が怖いか」とひたすら罵声を浴びせていた。すると、馬元義はたった一騎で陣を飛び出し、うって出た。しめた。と思った張飛は矛を一振りすると、真っ二つにしてしまった。
大将を失った黄巾軍は乱れ、陣から逃げていった。義勇軍は逃げる敵を次々に討って勝どきを上げた。
朱雋は呆気にとられた。そして、自分の手柄と報告し、劉備達には褒賞も与えず次の戦場に派遣したのだ。
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