第1章

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それから私はキッチンに行って冷蔵庫を開けてみた。 ……………何にもない。 そこにあったのはチーズとお酒だけだった。 「は、晴兄?」 「んー?」 「冷蔵庫何も入ってないよ?」 「はあ?んな訳…って俺毎日コンビニとかだしそりゃそうだ。」 「え!?体に悪いよ…。」 「だって俺料理全っ然駄目だし。」 「でも…。じゃあこれから私が作る。そしたら食べてくれる?」 「まじで!?食うっ!!!」 晴兄はすぐにそう言った。 そのことが何となく嬉しくて、自然と笑顔が出てきた。
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