1501人が本棚に入れています
本棚に追加
「ね、莉子ちゃん。実はねおばさん今日は莉子ちゃんに話があるの。聞いてくれるかな?」
私はおばさんの言葉に、こくっと頷いた。
「あのね、実はおばさん莉子ちゃんを引き取ってくれる人を探してたの。ずっと1人でこの家に住むのは無理でしょう?
でも、なかなか引き取ってくれるって人がいなくて…。
そうしたら晴斗君って人が引き取ってもいいって言ってるの。
なんでも莉子ちゃんの幼なじみって言うじゃない?
どうかな?嫌かな?」
「は…ると?」
もしかしてはる兄…?
はる兄は私より3つ上で、お母さんの親友の息子さん。
小さい頃は毎日遊んでもらっていて、優しいはる兄が大好きだった。
でもはる兄とは10年近く会っていない。
なのに何で引き取ってくれるの?
最初のコメントを投稿しよう!