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「そこら辺適当に座ってて。なんか飲み物入れて来るから。」
「ん。ありがとう。」
私はとりあえずリビングにあったソファーに座った。
しばらくして
「はい、お茶。」
私にお茶を渡してくれて、向かい側のソファーに座った。
「ありがと。」
「ああ。」
それからー…
ど、どうしよう…。
さっきからずっとお茶を飲んでは置き飲んでは置きの繰り返し。
何か話さなきゃとは思っても、緊張して何を話せばいいのか分からなくなっていた。
どうしようー…
「プッ。莉子さっきから焦りすぎ。」
晴兄が私を見て急に笑い出した。
「へっ?」
「さっきからそわそわしてるし。緊張でもしてんの?」
そう言って笑う。
あ、変わってない。
晴兄は背もすごく高くなって、髪も茶髪になっていて声も低くなっていたけど、笑顔だけは昔と全然変わっていなかった。
私はそんな晴兄を見て少しだけ安心した。
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