競馬場へ行こう

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「あぁん。誰がおっさんだ誰が!!」 「あんたよ。和美。あんたの事」 「さゆりにそんな事言われたくねぇーな」 「あらっ、なんで?だって誰がどうみたって、おっさんみたいじゃない」 「ケッ。何とでも言えやボケ!」  さゆりは右手で紙コップに入ったビールを渡すと和美は少々乱暴気味に、それを受け取る。 「何よぉーその受け取り方」  と、さゆりがはちぶきながら言う。 「どう受け取ろうが、あたしの勝手だろ」 「そりゃそうだけど…。ありがとうの一言くらいあってもいいんじゃないのぉ~」  さゆりが嫌味たらしくいと、和美は素足のまま地面に立ち、「どうもありがとうございましたぁー」と嫌味たらしく、深々とお辞儀をする。 さゆりは、あっけにとられ、呆然とその場に立ち尽くす。
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