始まり

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学校から帰り、お母さんとポメラニアンのかぐや姫にただいまと言いながら、二段飛ばし階段を登って、お泊まりの準備をする。 なぜ大嫌いな悠の家へ、泊まりたいか。 それは、本物の刀や畳などある、今では少ない和風の部屋がある家だから。 勿論私の家には、和室はない。 「パジャマはこれにしようかな?」 もう頭の中は、ウキウキでいっぱいだ。 一ヶ月前、さっきみたいなことで泊まったけど、和室があってビックリした。 「また行けるんだ…。」 パジャマを無意識に落としても気付かなかった。
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