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「ふ～ん、そんなもんかな。」
佐久間の言葉に納得したわけじゃない。
佐久間に丸め込まれた感じも否めないし。
ただ、なんとなく…
なんとなくだが、気持ちが軽くなったのは事実だ。
結局浮気する奴は男だろうが女だろうがするのだ。
「よっしゃ!!浮気しない男見つける為に婚活頑張るぞーっ。」
『だからか…。浮気云々聞いてきたのは。
全くお前は黙ってれば美人なのにしゃべるから…。いっそお前合コンとかお見合い行ってもしゃべるな。したらなんとかなるぞ。』
急に佐久間の奴、何を言うかと思えば…。
「褒めたって何もあげないわよ。」
普段そういうことを言わない奴に美人って言われると例え佐久間の悪口でも嬉しかったりもする。
よし、この後ご飯ぐらいは奢ってやろう。
『褒めてないし何照れてんだよ。ったく、三十路にもなってそんなに美人って言われたのが嬉しかったのか？』
「三十路言うな三十路って!!」
…前言撤回だ。
せっかく奢ってあげようと思ったのに一言余計な男。
そういう所が女性に振られる原因だというのに…。
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