三十路探偵その名は!?

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縁起でもないことを考えていたら、カランカランと事務所の来客を知らせるベルが鳴った。 振り向くとある程度小綺麗な、だけど少々やつれた感じのする女の人が立っていた。 佐久間にお茶入れてと言いながら応接用のソファーを指差した。 「いらっしゃいませ。 どうぞ、おかけください。お茶はすぐお持ちしますので。」 女性は今にも消え入りそうな小さな声でいえ、お構いなくと言いながらソファに座った。 「えぇと、ご依頼ですよね? すいません、申し遅れました。 私は水沢探偵事務所所長の水沢 アミです。 で今回はどういったご用件で?」 『あのですね、どうも主人が浮気しているみたいなんですよ。 それで離婚の時に有利に進めようと浮気の証拠を押さえたくて…。』 また浮気調査の依頼だ…。 全くどうして男という生き物は浮気ばかりするのだろう。
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