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    理玖から受け取った、イチゴオレを、チューっと吸う私。 前から注がれる熱い視線に気付いて、そちらを見やった。 前の席に座っている、理玖。 熱い眼差しで私を見ている。 ふと、思う。 理玖が私を好きになったのは、一目惚れらしいが、一体どういった所に惚れたというのだろうか。 興味が無いから、聞いたことがなかった。 私は可愛くない。 見た目からして根暗に近い。 真っ黒なロングの髪に、長めの前髪で目は少し隠れている。 性格もねじ曲がっているし。 理玖をパシリに使うような女だ。 普通の人なら嫌気がさし離れていくだろうに、理玖は全く離れもせず、いつもいつも『好きだよ』と言う。  
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