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怒ってるのは分かってても、どんな表情してるのかが気になるな…。
怯える彼女を尻目に、私は好奇心から、首を傾けて理玖の顔を見てみた。
すると、私の視界に移ったのは、今までに見たことのない、冷たく凍ったような顔をした理玖。
背筋がゾッとして。
全身の毛も逆立つほど…。
通りで、彼女が怯える訳だ……。
「…理玖。
いい、……もういいから」
私も何がなんだか、よく分からないまま、恐る恐る声を掛けてみたけど。
「は?良くないから」
「………」
…あ。
今、頭の中でカンカンって、警告の鐘が鳴った気がする。
理玖ヤバいんじゃない?
止めないと……―。
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