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「ねぇ、答えれな……」
「オスブタ!黙りなさい!
でないと、お仕置きだからっ」
理玖が一瞥もくれずに、再び話したのを声を大にして、遮った。
私にでさえも酷く冷たかった理玖が、今にもゆる巻きの子に食ってかかろうとしていたのを、止めれるかどうか…。
不安で一杯だったが。
「…して!お仕置き!」
すぐさまこちらに向いた理玖は、いつもより特段ニコニコ笑顔で、目もキラキラと輝いている。
…やれやれ。
こりゃ理玖の細胞に感謝しなきゃな。
どうにか止めれたみたいだし、いつもの調子に戻ったことにも、ひとまず安心。
同じ時、彼女もホッとしたように、シャツの上から胸に手を置いた。
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