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  図星、だった。 何故見とれていたのか自分では分からないけども、見とれていた。 だけど、こういった会話初めてだし、素直に頷くのは出来そうにないし、 「ないない。 おバカさんなんか見とれてたら、目がしょぼしょぼになるわよ」 こんな返事しか返せれないのがオチ。 はは。 全く可愛いくもない。 「ちぇっ、なーんだ。 ……てゆうか、しょぼしょぼって。 ちゃっかり酷いしっ」 機嫌をそこねた理玖は、空を見る。 その横顔を見れば、口角があがってるのがすぐ目にいった。 きっと、返ってきたセリフに笑顔でも浮かべてるんだろう。 なにせドMだ。 何言ったって大方喜ぶ。  
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