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  「話しの続きなんだけど。 さっき女子と話してたこと、全部聞いてたの?」 「んー、わかんない。 いつから話してたのか知らないから」 「…そう。 別れろって言ってたとこは?」 「聞こえた。 てゆうか、あれだけ大きい声で叫んでたらイヤでも聞こえるしね」 確かに。 そりゃそうかも知れな、……って。 「その時どこに居たのよ?」 フッと頭に浮かんだ疑問を、少しばかり顔をしかめて、聞いてみた。 こちらに向いた理玖は、何故だか申し訳なさそうな顔。 「……あの旧校舎の近く。 叫び声聞こえてくるまで、昼寝してた」 …へぇー、ふぅん。 私に連絡もしないで昼寝してたんだ。  
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