1718人が本棚に入れています
本棚に追加
「話しの続きなんだけど。
さっき女子と話してたこと、全部聞いてたの?」
「んー、わかんない。
いつから話してたのか知らないから」
「…そう。
別れろって言ってたとこは?」
「聞こえた。
てゆうか、あれだけ大きい声で叫んでたらイヤでも聞こえるしね」
確かに。
そりゃそうかも知れな、……って。
「その時どこに居たのよ?」
フッと頭に浮かんだ疑問を、少しばかり顔をしかめて、聞いてみた。
こちらに向いた理玖は、何故だか申し訳なさそうな顔。
「……あの旧校舎の近く。
叫び声聞こえてくるまで、昼寝してた」
…へぇー、ふぅん。
私に連絡もしないで昼寝してたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!