06

9/28
前へ
/283ページ
次へ
  「ごめん。 やり過ぎたね」 うわお。 どこから、こんな穏やかな声が出たんだ。 それに、自然と手が延びて理玖の頬に触れたりするなんて…。 本当に最近の私はとにかく、おかしい。 でもここまでくると、気づかない訳なんてなかった。 本来の自分を見失うほどに、理玖の存在は大きくなっていたり、理玖を意識し始めていたりとか……。 「…あかり」 さすってた自分の手を、私の手の上から握るように触れてきた。 「……」 なんか、やけに雰囲気が、……甘い。 そのせいか、胸が活発に動き出して、触れられてるこにとも気がいって。 ―ドキン、ドキン…。 更に大きく脈打ち出す。  
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1718人が本棚に入れています
本棚に追加