1718人が本棚に入れています
本棚に追加
クラスメイト全員が、理玖の手により、閉められたらドアを唖然と見ている。
同じクラスの、紗英も。
私はバカじゃないの、とドアを、ただただ眺めていた。
その後注目を浴びるのは、やっぱり私。
紗英を除いて、みんなの視線は、色んな意味を持っているだろう。
気まずくも恥ずかしくもないが、見られることに、いい気はしない。
理玖。
後で、覚えときなさいよ。
密かに野望を抱いたとき、チャイムが鳴って、教諭が入ってきた。
「席つけー」
先生のその声で、席から離れていた数人の生徒が、そそくさと自分の席に戻る。
私は机の中から勉強道具を取り出した。
最初のコメントを投稿しよう！