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「あーかーりー！」
放課後。
クラスメイト達の色んな声が飛び交い、ざわめく教室に、奴のバカデカいボリューム音が轟いた。
だ、か、ら。
「叫ぶな、って言ってんでしょ」
ドアからこちらに走り寄ってきた、理玖を睨みつける。
「だって……。
早く会いたくて仕方なくて、急いで走って、めっちゃ走って、会えたら……」
「わかったから黙れ」
止まる事を知らない、理玖の言葉に声を被せた。
「あかり……」
キュウン、と犬が叱られた時のような顔をする理玖だけれど。
「やっべ！きた！もっと言って！」
コイツがドＭなこと、お忘れなく。
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