02

7/15
前へ
/283ページ
次へ
    「理玖意味わかんないこと、休み時間に叫んだじゃない? そのおかげで私は注目された。 だから、お仕置き」 「ああ、なるほど、……って」 手を合わせ話しに乗ってきた理玖だが、それも束の間。 「なんでそうなんの?」 「だっていい気しなかったから。 理玖はMなんだし、されても別に構わないでしょ?」 ううっ、と心の声が聞こえてきそうな程、理玖の顔が引きつっている。 「だから、ね?」 一歩近づけば、理玖が一歩下がって。 また一歩近づく。 一歩、理玖が下がる。 「理玖?制服、脱ごうか」 「……は?ムリムリムリ!」 ――ガシャン! フェンスが、荒々しく音をたてた。  
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1719人が本棚に入れています
本棚に追加