01

4/13
前へ
/283ページ
次へ
  「しかし、よく続いてるねー」 「ねー」 適当に返した私を紗英は一睨み。 悪気とか無くだろうけど、睨まれる理由はないと思う。 続いてる理由は、私が理玖を手放さないのもあるが、殆ど理玖にある。 私から見ても分かるぐらい、理玖は私にベタ惚れで、相当なんだな、と思うと少し優越感。 誰に対してとかではなく。 「りっくん、あかりにベタ惚れだけど。 その内冷めるんじゃない? コキ使われまくって」 紗英が、嫌味に似たことを言ったとき。 「あかりー!ただいまっ」 理玖が戻ってきた。 「……はや」 紗英は呆気にとられるも、さすがりっくんだ、と感心したように頷いた。  
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1718人が本棚に入れています
本棚に追加