寝癖を直さない教授との対話のこと

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児島かどこか。。。」   私「いえ違いますが、九州です」 教「そうか、親孝行せんといかんよ。   僕の親父も、お袋ももう、死んでしまった。   親孝行はできない。   絶対というフレーズは酷だ  よ。   後悔を生み出すんだな。   死は絶対だ。あらゆるものに絶対を冠する。」     私「はい。。」 教「この生死ルール。輪廻のルールは誰が作ったんだろうかね?」 私「え?」 教「いや、もう本筋からだいぶずれてしまってるし、良いかと思ってね。   存在するためには何らかの作用が加わらねばならない。    ルールもだ。    誰なんだろうと思ってね。    その作用を加えたのは。    ふと、そんなことを思うんだよ。    最近はもうそんなこともな かったのだけど、君のおかげで思い出したよ。       誰なんだろうか?」 私「。。いやぁ」 教「ん?」 私「わからないです。考えたこともない。   正直に言えば先週の、宇宙誕生の授業でさえも理解が及ばず。。   文系なものですから、目に見えないものを理解するのはちょっと苦手で」  教「対話における留保は、何かの暗示だ。     君の一声は留保だったろ
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