確信

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確信

翌日、朝からずっと歌織とメールをしていたが、昨日のような事は無かった。 (やっぱり昨日の事は気のせいだったんだろうか…) そんな事を考えているとケータイが鳴った。 「はい」 「おっ、響君か。担任の鮫島だよ」 担任の鮫島からだったが、俺はこの鮫島はどうも好きになれない。 暇さえあれば保健室のマチ子先生の所にばかり行ってるし、服装や頭髪チェックに異常にうるさい。 校長のご機嫌ばかり伺っているので俺は小判鮫と読んでいる。 「響君、体の具合いは大丈夫かね⁉先生は心配してるんだぞ」 キーーーーン💥 また頭痛‼ ††「この糞ガキが‼ 東セラの社長の息子だから何でも大目に見てるが、今回はザマぁみろだ‼ いっそ一生歩けなくなったら良かったんだ‼」†† また違う声が聞こえた。 「糞ガキですみません。来月には登校出来ますが、一生歩けなくならなくて良かったです。」 「そ、そうかぁ💦良かったな。」 ††「いきなり焦ったぁ‼偶然か⁉ カツラの下に汗かいてムレるじゃねぇか💧」†† ‼ 小判鮫がヅラ⁉ 試しにカマかけてみた。 「先生も大変ですよね。 暑くて頭もムレますしねぇ⁉」 「な、な、何を言うんだ‼ 先生はかぶってないぞ‼ 断じてかぶってないぞぉぉ‼‼」 ガチャ‼ 一方的に切られた。 やはり頭痛の後は相手の状況や心が見えるのか‼ じゃあ今夜、井呂毛さんが夜這いに来るってのは本当なのか⁉
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