151人が本棚に入れています
本棚に追加
世界を変える…
コウヤは、何かとんでもない事に巻き込まれている気がした。
目の前の少女の透き通る様な茶色い髪が日の光に輝き、白い肌は儚くも美しく見えた。
「なぁ、しぃ。今の話本当なのか?
世界を変える人間を選ぶって…
どういうことなんだ?」
戸惑いを隠せないコウヤは、机を囲む皆を見渡した。
皆、突然の話に疑問を隠せないでいた。
ケンジは黙りこくるしぃをじっと見つめた。
「そのコンダクターってのに森口さんが選ばれたんだよね…?」
こくりと頷くしぃを見て、ケンジは続ける。
「突然のことで混乱しちゃったけど、とりあえず大きな責任を持つ事になったんだね。
一人で抱え込まないで、皆で話合おう。
俺達もきっと力になれるから。」
しぃは顔をゆっくり上げて小さくありがとうと呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!