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「…つまり俺は旅人となって様々な世界を旅しその状況を調査し、必要であれば秩序の維持をするのですね。」
「そうだ。クロノからは様々な世界に行き来することが出来る。そこでタカヒロ君は世界を回り調査、秩序の維持をするのだ。
クロノは世界を行き来する場所、その管理は私達、ヴァリエの一族が任されている。
しかしヴァリエの一族だけで旅をする事はならない。
それはヴァリエの一族の力は世界の秩序を壊しかねないからだ。」
アベールは長々と話し続けている。
ヴァリエの一族の力…
それは世界を行き来する力
そんな力を手に入れたら世界と世界が繋がりカオスになってしまうだろうな。
「やってくれるか??
もちろん選択肢はない。断るなら全ての記憶を脳味噌からえぐり出しホリマリン漬けで標本にしますから。」
ふっ…俺が断ると思うか??
こんな勇者になれるチャンスは二度と無い。
「愚問です。世界が俺に助けを求めているはず。
旅人…いや勇者として引き受けましょう。」
するとアベールから笑みがこぼれた。
「やはり私が見込んだ男よ。
そうだ。旅の同行人を付けておく、仲良くするがよい。」
アベールは手をたたくと黒い影から人が出てきた。
「お呼びでしょうかアベール様??」
コイツ…
「これからタカヒロ君の旅の同行人をするリアステート=ディレイザだ。仲良くやってくれ」
あの鬼畜娘だ。
明らかに嫌そうな顔してるし。
「リアと呼んでくれ変態。せいぜい死なないようにな。それと私に少しでも手を出したらコロス。」
「俺は変態じゃねぇ!!タカヒロだ。」
なんかこれからやっていける気がしない。
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