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リアに連れられた先には無数の穴が開いている部屋に着いた。
その穴1つ1つ見ると上部には番号が刻まれ中を覗くと歪んだ空間に今にでも吸い込まれそうな気がした。
たしかアベールの話ではこの穴の先には別の世界が広がっていて、その世界が解決する、もしくは崩壊するまで再び開くことはないとか
俺はそこで勇者になるんだがきっと長い闘いになるだろう。
それまではどこで寝泊まりするんだ??
やっぱりモンスターから救ったお礼に泊めてもらったりするのかな??
「なあリア。俺も魔法とかボンボン出せるようになるのかな??」
魔法だったらなやはり火を操るとかがいいな
いや水でもいい。
「知らん。それはその世界にお前が適合できるかどうかだ。
私は仕方なくお前のサポーターだからどの世界でも通用する力を備えている。
それに実際、世界で戦闘したこともあるしな。
ふむ、確かとある世界を荒れ地に変えたりしたな。」
俺はモンスターなどいない世界で育ったから実戦経験はない。
だが俺は筋トレして鍛えてたし、パンチングマシーンで100出せるようになった。
自信はある。
それよりリア…さらっととんでもないことを言ったよな。
世界を荒れ地に変えさせるだと??
つまり消したことになるな。
「お前のサポートなど面倒臭いがアベール様の命令だからな。仕方がないから後ろで見ててやる。そしてヤジを飛ばして楽しむことにしよう。」
「助ける気ないのかよ??
それにリアは強いんだろ。俺に魔法とか体術を教えてくれよ。せめて武器は欲しい。」
なんて奴だ。
何もやる気のない女と旅なんかできるかよ。
やっぱり仲間ならこう
強く気高くそして仲間思いの……
「妄想はいらない。さっさと行け!!」
「ちょっまて、まだ心の準備が…ぎゃああああー。」
リアに蹴られてそのまま穴に吸い込まれていった。
ここから旅は始まるのだ。
俺は世界を守るために旅をする。
助けを乞う声が俺を呼んでいる。
今助けに行く、待っていろ。
そんな展開になることを信じて
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