初めては地獄!?

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女「ねぇーあれっ蘭君よ!!」 女「えーどこどこ!?」 体育の時間。先輩達から声援を受けたりしている蘭君・・・ すごい人気だなぁ・・・ 兎「・・・・」 私が知る蘭君は 誰にでも優しくて、人望あって いつもクラスのまとめ役で 春の体育祭の打ち上げでは幹事役を必ず引き受けてて スポーツも勉強だってすごい あんな完璧な人がどうして私に告白なんか 本当に、何で? 桃「キャー!!う、兎前!前!」 兎「え・・・・?」 親友の声でハッとしたと思ったら・・ ドカーンッ 兎「・・・・いっ!」 桃「あー・・・遅かった」 顔面にバレーボールが直撃しました 男「あーあ。また兎がなんかやってるよ」 男「アハハハッ!!顔面ボール!」 桃「こらー笑うんじゃないっ!」 逆のコートでバスケをしている男子 私の顔面ボールを見て笑う男子多数 兎「いっ・・・たぁー」 有「だ、大丈夫?兎ちゃん?」 兎「アハハハッ!大丈夫。大丈夫っ」 有「そっか、よかった」 兎「・・・・」 う、嬉しいなっ クラスで一番可愛い宮本有紀(ミヤモト・ユキ)ちゃんが話し掛けてくれるなんてっ ボールに当たってよかったかも 有「あ、でも顔真っ赤だし。私、冷やす物持ってくるね」 兎「え、いいよー。私がやるし」 有「ううん。すぐ戻ってくるから」 兎「あ、ありがとう」 パタパタと走っていく有紀ちゃんの姿 て、天使だ!! 桃「こら兎。邪魔になるからあっちで座ってなさい!」 兎「は、はい」 トボトボと歩いて邪魔にならないところに座る 兎「・・・・ダメダメだなぁ」 ちらっと男子のバスケを見ると蘭君がシュートを決めていた 嬉しそうにガッツポーズしている (本当に犬みたい) 蘭「・・・・!」 兎「っ!?」 (い、今、こっち見た!?) つい、びっくりして目、逸らしちゃったけど 女「キャー!笑ったー!」 女「蘭君ー!!」 兎「・・・・」 (私の方見たなんて) やっぱり、私の気のせいかな
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