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兎「ご飯っ♪ご飯っ♪」
やっと長い午前中が終わり
昼休みになりました
桃「兎ー今日は弁当?」
兎「うん!あ、でも飲み物ないから買ってくる!」
桃「あ、じゃあ私のも買ってきて!お茶で!」
兎「うん!」
有「私もいこうか?」
兎「ううん。桃と先食べてて」
兎「~~♪」
(いちごみるく買ったし・・・早く戻らないとー・・・)
兎「・・・・あれ?」
廊下を歩いていると窓から蘭君の姿
兎「・・・あれ、私のクラスの安藤さんもいる」
(・・・・まさか)
私はパタパタと走りだす
安「あ、あのっ蘭君・・・昼休みに呼んでごめんね?」
蘭「大丈夫だよ。何?話って・・・」
安「あ、うん・・・・私と」
安「付き合ってほしいのっ」
兎「・・・・・っ」
(うわーやっぱり!こ、告白だぁ)
安「ず、ずっと蘭君のこと好きだったの」
兎「・・・・」
(安藤さん。蘭君のこと好きだったんだ)
蘭「・・・ごめん。俺、好きな人がいるから」
申し訳なさそうに告白を断る蘭君
安「好きな人って・・・あの、別の高校の・・・」
蘭「実は違うんだ・・・」
兎「っ!!」
安「・・・え?」
蘭「別れたんだ。他に好きな人できたから・・・」
兎「・・・・・」
(こ、これって・・・やっぱり私のこと、だよね!?)
安「・・・そっか」
蘭「ごめんね。ありがとう。嬉しかったよ」
ニコッと優しく笑う蘭君
兎「・・・」
安「ううん。こっちこそ、聞いてくれてありがとう。じゃあっ」
走って行く安藤さん
コソッと木の後ろに隠れている私
兎「・・・・あ」
一瞬見えた安藤さんの顔
兎「・・・・泣いてる」
ちょっと胸の奥がちくっとした
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