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確かに1年の時は足の靭帯を悪くして、トレーニングルームで3ヶ月くらい一人きりで筋トレをしていた。
何故知ってるの?
「あの時、俺もあそこにいた。」
「千尋が?」
「あぁ、俺も怪我してトレーニングルームに通ってた時期があった。その時朔は全然俺の事を見もしなかったから覚えてなくても当然だと思う。」
「そうだったんだ…」
確かに誰かいたけど全然気にも留めなかった。
「その時、朔の真剣にトレーニングする姿見て、興味が湧いた。お前の事を知りたいって思った。」
千尋の腕に力が入る。
全然知らなかった。
あの時は先輩からのイジメと怪我で本当に一杯一杯だった。
体を治して早く部活に復帰したかった。
でも先輩からのイジメに我慢が出来なくなっていて、どうしたら良いのか分からなくなっていた。
あの時、一緒の場所にいたんだ。
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