Ｏｎｌｙ ＬＯＶＥＲＳ

嵐の訪れ

「暁人！お前は早く帰れ！」
此処で源田が来たら要らぬ誤解を生んでしまう。
「えー…今から盛り上がるんじゃないか…」
「黙れ！早く帰れ！」
「もう…照れ屋さんだなぁ」
（ギュウ）
「…ちょっ…離れろ！」
もう源田が来ちゃう…
（ガチャ）
「おはよう！佐久…間？」「……源田！」
タイミング…最悪…
絶対…誤解された。
「佐久間…？」
「…源田…違うんだ…これは！」
「あれぇ…君は誰？」
俺の言葉を遮る様に言ったのは暁人…コイツ…ふざけてる！
「お前こそ…誰だ…佐久間を離せ！」
「俺は次郎の従兄弟…そしてフィアンセ…君は？」
「……は？！」
いやいや…違うし！勝手に話進めんな！
「俺は…」
言いながら源田が近づいて来る…まさか…殴る？
（グイっ）
と思ったが、源田は俺の腕を引っ張った…おかげでやっと脱出…したけど…気付いたら俺は源田の腕の中。「…俺は佐久間の恋人だ。」
（ギュウ）
「…源田///」
「また冗談を…」
「嘘じゃない…佐久間は俺のものだ。」
「じゃあ勝負しよう…次郎をかけて、君と俺で…」
「…は？」
「勝った方が次郎をもらえる…どうだ？」
「いいだろう」
「…源田！？」
引き受けるのか？何だよこの展開！