僕と恐怖の温泉旅行「前編」

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お弁当は重箱の二段で、一段目にはおにぎりがあり、二段目にはから揚げ、卵焼きなどマイナーなものから、春巻き、かき揚げなど手の込んだものもある。 おそらく全て手作りだ。 「それじゃあマイナーな所からおにぎりを」 「まぁそうだな」 僕と月神さんはまずおにぎりを取り、「いただきます」をまた言って食べた。 米の炊き方はまぁ普通だ。そのおにぎりの中に入っている具は……これも手作りだ。多分これは…鮭? 「グハッ」 突然隣から明らかにアニメでしか発しないような声が聞こえた。 横を見ると、 「つ、月神さぁぁぁぁ~~~~ん!!!」 月神さんが…… 倒れていた。 「さ……け…には…気をつけ……ろ…」 ドサッ、という効果音を出してまた倒れ込んだ。
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