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IDの中に隠されたもう一つの極秘プロラムとは、
それはその人の
行動パターンと緊張度と
脈拍と汗の量で計算して
犯罪者を割り出す。
言わば、
つねに稼働している、
全ネット用
ポリグラフ(嘘発見機の正式名称)の様なものだ。
これで起きた時間と
被害者や事件現場の
近くに居た人間の
行動パターン記録を照らし
合わせる事で犯人を特定できるようになった、
そしてこの事実は
発案者の柁村を始め
政府のなかでも、
数少ない限られた一部の人間がしっている。
しかし、いくら政府の人間だとしても、
例外は許されない。
政府の人間もIDは絶対に埋め込まなければならない。
この極秘事項を国民に
いや、政府以外の
人間に口外することは、
堅く禁じられている。
もし、どちらかを
一つでも、破った場合は
政府の人間と言えども、
ただでは、済まされない
そして、もう一つの組織の村上達だけが知っている。
だが、犯人が確定しても、すぐには捕まえない。
何故なら、ここからが
IDを発行した本当の目的だったのだ。
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