プロローグ

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若松は単刀直入に言った。 「あまりにも犯罪が多発し過ぎているので 国や警察にどうにかして欲しいとの事です」 柁村は一つ頷いて 「私ももう礼儀正しく紳士でいるのは限界なんだと思います。」 今の言葉にはこの馬鹿でかい会議場の一同は唖然としたに違いないだろう。 慌てて若松が狼狽して 「あ、え?、いえ、あの、どういう意味ですか?」 「どうこうもないですよ、今のままでは、 この国は今以上に犯罪者だらけの無法地帯になってしまう」 そこで少し間を置いて改めて柁村が口を開く。 「だから一つの冒険と賭けをしようと思います。」  その言葉に意味を見出だせなかった若松は唖然とした 「…」 「まだ解らないのですか?長年否定され続けてた あの、プロジェクトの実行をするしかかないと―」 「まさか本気であのプロジェクトを?まだ検討中じゃ―」 柁村が言い終わらないうちに割り込む。 「もうモラルも何も関係ない、悪には報いるそれだけだ。」
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