プロローグ

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柁村はプロジェクターの音声リモコンを操作する。 そして手元の固定電話の 受話器を取って話し始める。 「私だ柁村太一郎だ例の件ついてだが…。」     『おや?、柁村さまから 我々に通信を取られるとは。』 画面全体に嫌味そうな顔をした黒ぶち眼鏡した 男が広がり、 会議場全体に嫌味そうな声が広がる。 会議場からは誰?とヒソヒソと囁く声が漏れた。 『ついに我々のサポートが必要になりましか?』 相手は喜んでいるのか、 嫌味声のトーンが上がった 『あ、申し遅れました、 私、軍部秘密育成組織の 指導の村上亘と申します。以後お見知りおきを。』  嫌味そうな声の主は丁寧に自己紹介をした。     柁村が意を決して話す。 「私の口からはあまり言いたくはないのですが、 …我々政府ももう限界なんですよ、 これは最終決断です…。 …プロジェクトを許可します。」 『はい、わかりました、 では、早速。』 そこで村上から一方的に モニターの通信回線が切られた。
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