Ⅰ.シムニ村      1.守りたいもの

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パチッ 「あれ?」 目を開けると、そこにあるのは見慣れた天井。 俺の部屋だ。 「夢か…」 夢ならせめて、自分が英雄になるところまで見届けたかったもんだ。 「ロイーーー!!いつまで寝てるの!夜までご飯抜きにするわよー!」 自分の夢に文句をつけていると、階下から母さんの声。 ふと窓の外に目をやれば、さんさんと照り付ける太陽。 うん、確実に昼過ぎてるね。 俺は着替えて階段を駆け降りた。 育ち盛りの男子としては、朝昼メシ抜きはキツい。
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