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「…?んっ、なにが…?」
「なにが?って…おい。」
そう言いながら“はははっ彰裏らしい”と苦笑する弘毅が眩しく感じた。
(苦笑なのに…なんで、眩しいのかな……でも、弘毅恰好、いいから…ふぁー…っ)
相変わらず覚醒する気配がない俺の頭
いつの間にか、意識や景色がうつらうつらとなり頭は舟をこぎだした。
「…でさ、どーよ?」
「……ん…ぅ…。」
「おーい…彰裏ー。」
(あぁ…弘毅の声が、聞こえる…んっ…眠た、い)
そんなやり取りがこの後数分間続いた。
弘毅が必死に呼び掛けたかいもあり、俺達はなんとか学校までたどり着いたのだ――
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