20/24
前へ
/174ページ
次へ
『君には、本日より本校を退学してもらいます』 突然突きつけられた台詞。 「姫神君、君には転校してもらいます」 表情は至ってにっこりと、効果音が聴こえそうな笑顔で言う理事長 「なん、で…?」 俺はそんな言葉しか出てこない。 「私も君みたいな人物を手離すのは残念です。」 (なら…どうして‥) 普通にそう思った。 「ですが、君のご両親からの申し出なので仕方なく」 「ご両親…?」 「はい、ご両親から」 ………あ。 すっかり母の言葉を忘れていた俺 『そうだ、転校するんだった』と思い出した。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2034人が本棚に入れています
本棚に追加