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「…母さ、ん…?」 “時間”と付け足し相手に知らせる。先程の出来事すら、そう言わなければ何でも忘れてしまう相手に少々呆れ、溜め息を溢してしまう。 「な―に?彰ちゃん」 「じ、かん…」 「時間…??」 外見で幼い分小首を傾ける仕草は余計に年齢を錯覚させる。 「…うん‥」 俺が頷くと――、 『彰ちゃんすっごく可愛い―っ!!ママ、彰ちゃんが息子で良かった!』 恐ろしい程に話が噛み合わない。 一考に止まる事を知らない犬のような言動力を見せる母はどうすればいいのだろうか とにもかくにも一刻も早く会話を止めさせるか、黙って家を出るか……色々方法を考えてみる。
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