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「「彰裏…」」
突然、真面目な顔になる二人
俺…何かしたかな?心配になってきた。 もし怒らせてたりしたら…とか色々思い浮かんで止まらない。
ビクビクしながら勇気を振り絞って聞いてみることに、
「‥な、に…?」
「「変装しよう!!」」
……はい?
どうして変装なんだ?全然意味が分からない。きっとあからさまに顔に出ていたのか、游萬は溜め息を溢してこちらを見る。蓮萬はというと何やら不審な行動し走り出す。
残っていた游萬に話し掛けられた。
「彰裏ってさ、無自覚?」
「‥無…じかく、?」
「そっ。無自覚」
無自覚って…何?
〈‥天然なんだ…〉
―タッタッタ…―
「はぁ…はぁっ…!あ、游萬―!彰裏―!」
さっき急に走って消えてしまった蓮萬が戻ってきた。 何やら両手には大きな紙袋を抱ながら。
「ん?あれ。蓮萬」
「…紙袋‥?」
息を切らしながら小走りで俺達の元へと向かってくる。
「はぁ、疲れた…。游萬!これ持ってて」
“ゴソゴソ”中を探りながら、自分で持っていた紙袋を游萬に渡す。
「なんだ…?」
中から出てきたモノは―――、
黒い眼鏡と黒いストレートの鬘だった。
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