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数秒に渡り見つめ合う二人。 「‥あ、の…?」 段々と何とも言えない感が出てくる。 むず痒いというか…歯痒いというか…つまり、分かりやすく表現するなら落ち着かない、とうことだ。 「はぇ…?あ!そうだっ君、こんな場所に座り込んでどうしたの??」 座り込んで…? あ。もしかすると、さっきのことだろうか。 確かに俺は疲れたせいもあってか言われた通り、座り込んでいた。迷惑だったのか…心配なので、一応聞いてみたい。 「…ごめ、なさ‥」 「え?」 眉を下げシュンとした表情で相手に伝える。 「ど…どうしたの!?」 「ん‥、邪魔‥だった、のかもって…」 「邪魔…?何の??」 あれ…? 廊下に座り込んでいたのが邪魔なのかも、って… ―分かっていないみたいだ。 「よくわかんないけど…大丈夫だよ!だから、そんな顔しないで欲しいな…」 「…いの、?」 「うんっ!寧ろ君なら大歓迎だよっ」 「あり、がと‥?」 「ふふふ。どういたしまして!」 先程とはまた違った雰囲気を醸し出す。 そんな彼等に対し、近くに居た生徒は色々と大変だった。
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