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「そういえば…君みたいな人、見たことないなあ。前から居た?」 おお…感が鋭い。 でも、俺は今まで居なかったから良かったけど、居たら悲しい質問をされたことになる。 「もしかして転入生??」 先程の質問を訂正する前に言われてしまった。 まあ…確かに、言われた通り今日初めて来た転入生だ。 けど、どう返せばいいのか。 「…ねぇ。名前教えてくれない?」 俺が一人迷う中、察してなのかただ興味が変わっただけのかは分からないが、話題が変わってほっとする。 「‥なま、え…?」 「うんっ!名前教えて?」 「姫神、彰裏…」 「名字はぴったりだねっ」 「‥そ、?」 「うん。名前は恰好いいけど…やっぱり似合ってる?」 そんな話を振られても困る 「…え‥知ら、ない…」 「ごめん!聞かれても分かんないよねっ」 苦笑しながら言う相手は見た目の効果か可愛かった。
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