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「…ぁ、‥」 微かに声を漏らす。 行き成りの事だったので、振り返り、蒼井はその女の子顔負けの顔を向けてきた。 「…しょ―、だよね?行き成りど―したの?」 やっぱりそうなるか まあ、それが普通の反応と答えだろう。 「、蒼井‥室長、しつ…どこ‥?」 「へっ?室長室…?」 「…んっ、」 言いながら、“コクリ”と少し頷くと 「やっぱり、転入生の噂はホントだったみたいだねっ! しょ―は特別だよ?室長の僕が直接学校内を案内してあげる―。なんて」 …って、相手は自慢げに言う。 まるで本当に美少女の様な可愛い笑顔で微笑む蒼井。 同じ男には、たまに信じがたい時がありそうだ。 て、あれ? 今…“室長”って言わなかったか? 「…しつ、長?」 「うんっ!僕が室長だよ」 …え?
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