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二人で食堂に向かう。
行きしな、何故だか蒼井に手を差し伸ばされた。
どういう意味だ…?
俺はその手の意味が掴めず首を傾けて考える。蒼井はといえば、何やら上機嫌の様子。
「…蒼井…、?」
「な―に?しょ―」
尚も周りに花を撒き散らしそうな笑顔の蒼井。
「しょ―、手繋ごう?」
「‥手‥?」
「うんっ!…ダメ?」
さっきまでのあの笑顔は一体どこに消えたんだろうか。
凄く悲しそうに幻覚の犬耳をしょんぼり垂らす。
「ん…い、よ…?」
「ホントにっ?」
「…んっ…」
“コクリ”と頷いて、普段は無表情ながらも自然と柔らかい表情に変わる。
「…!」
「…‥?」
「しょ―…、やっぱり…」
ぐうぅ~
「……」
「しょ―?」
「お腹、空い…た‥」
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