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長い廊下を歩いていく。
それは、廊下と言うよりも
薄い緑と黄緑色が混じって芝生にも見えるような絨毯が敷かれている様な感じだ。
その間、俺達の会話は全部蒼井から。俺はがする事というと…殆ど無言で相槌を打つことぐらい。
疲れないのだろうか…?
ただ相手の話より思うことはそれだった。
「―――、でね―?」
「…‥んっ‥」
「それがさ、ホンットにおかしかったんだよ~!
今度は、しょ―にも見せてあげるねっ!」
「あり‥がと‥、?」
こうは言ったけど、いまいち話の内容を覚えていなかった。
(…何の、話…だっけ‥?)
それはそうと、歩きだしてから約20分近く歩いた感じがするのに、まだ、食堂らしき建物は少しも見えてこない。
どれだけ広い学校なんだ…
溜め息も出てこない。というよりも、流石はお金持ち学校は違うな。
…と、この時初めてここで通った門を目にして以来、改めて実感したのだった。
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