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あやちゃん…? 相手に元気よく両手をブンブンと降りながら向かっていった蒼井。見ても分かるように、やはり知り合いのようだ。 そんな二人の世界に入れず、俺はどうすればいいのか分からず、ただ立ち尽くす。 「あ…っ!しょ―!」 と言い、 くるりと方向転換。 あ…蒼井だ どうやらこちらに向かって、てぽてぽと小走りしてきた。 勿論、満面の笑顔だ。 「しょ―!ごめんね??先々行っちゃって…」 「…んっ。だい、丈夫‥」 「あ、あのね?しょ―、僕のこ、」 「蒼井?そちらの方はどなた様なんですか?」 「へっ?あ。あやちゃん!この子、凄いでしょ!?」 「ええ…一度見れば十分分かりますよ。それもなんですが、名前は?」 「ぁ、名前?名前はね、しょ―だよっ!姫神彰裏」 「姫神彰裏…?」 「うん」 「もしかして、理事長が仰ていた?」 「そ―そ―!」 「…そんな、に‥俺、有名なの‥?」 何が凄いんだろう…? と思ったけど、それよりも何故そんなに有名なのかが気になるところだ。 「「うん!(はい。)」」 タイミングよく頷く二人。
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